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■「MODERN LIVING」 2004年9月号 |
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【特集:庭はもうひとつの部屋】
より抜粋 |
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庭は季節の変化を身近に感じながら植物を愛でる第2のリビング |
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家と庭のつながりを遮らないように、大きめにつくったデッキは裸足で出入りして、低く座って使う。
自然な風情を生かした庭ともモダンな住まいともよく合う和洋折衷の楽しいスペースです。 |
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たっぷりした木のデッキが庭と住空間をつなぐ |
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インテリアコーディネーターをしていた久代さんは、仕事で何度か建築家の鹿討さんの事務所を訪ねていました。「みんなが楽しそうに仕事をしていたのと、庭がすてき」という印象があり、自宅の建て替えは自然に鹿討さんに依頼しました。
前の家は大きいけれど、かなり暗く閉鎖的だったので、明るく開放的にしたいというのがいちばんの希望。会社役員をしている康一郎さんも久代さん同様に、鹿討さんの事務所の土間や薪ストーブに惹かれたとか。鹿討さんも、インテリアやガーデニングに興味も知識もたっぷりある若い池田夫妻とは話が合って、楽しく仕事が進んだそうです。
隣の家は康一郎さんのご両親宅なので、庭がつながるように住まいを道路側に配置。庭を囲むように建物はL字形にして、通風と採光、開放感も確保しています。和風だった以前の庭木もなるべく生かすように庭木の配置に気を配りました。数年たつと新しい植物は成長し、和風に刈り込まれていた木も枝が伸びて全体によくなじむ予定だそうです。
玄関を入ると広めの土間があり、ダイニングと庭に行くことができます。ダイニングの床はそのまま外のデッキに続きます。縁側が家の中と外にあるような感じなので、友人や気軽なお客様なら天気や気分次第で、外か中、どちらでもひょいと腰掛けておしゃべりできそうです。ダイニング→デッキ→庭と自然につなげるためにデッキは床座方式で低く使っています。ふらりと裸足で緑を眺めに出ても気持ちいいし、クッションなど持ち出してのんびり夕涼みをしたり、お月見をするのもいいものです。土間、ダイニング、階段、デッキ、リビングと、1階全体がひと続きの変化に富んだ空間。パーティなどで人が大勢集まっても、思い思いに好きな場所で好きなようにくつろぐことができます。 |
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