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■「DETAIL JAPAN」 2007年6月号
 
【特集:小住宅】 より抜粋
経堂の住宅
東京の住宅地では、土地の売買が、土地を細分化して切り売りするかたちで市場に出回るのがあたりまえとなっている。比較的住環境が整っているエリアもいずれ細かく切り刻まれ、住宅が密集していくのであろう。都市圏では住宅地での街づくりか早くからテーマになってきたが、現実は今だに経済ぺースの不動産事業が街づくりの方向性を握っている。
 
この住宅の敷地も切り分けられた敷地のひとつだ。見た目の前面道路は実は自分の敷地で、その辺りを使う何軒かがお互い敷地を提供しあい、協定を結んで道路のように使用する。

だから、敷地はわりと素直な長方形にいびつなコプがついたような形状となっている。そしてその比較的素直な長方形にいっぱいに建てるとコプを含んだ敷地全体の建蔽率をほば満たすようになっている。われわれの計画もその素直な長方形の部分の敷地をできるだけ有効に使い切ることが求められた。しかし、そこを有効に使い切るということは、おのずと隣戸間の距離が近くなり、良好な住環境が期待できなくなることが予想される。つまり、本来住環境を整えるための建蔽率の制限が、民間の不動産的手法の前では必ずしも機能していないのである。

「プライバシーを守りながら開放的に」は、都心では毎回付きまとうテーマだ。通常なら、南側に庭やテラスを用意して、そこに向かってリビングやダイニングを計画するのが定石かもしれない。しかし、南北に長い敷地でそのように計画したのでは、外に向かって住宅を開くことになり、南側からのプライバシーの確保が難しい上に、北側のスペースに十分な光を導けない。そこで、一旦有効な敷地部分を最大限に囲い込み、その内側の長手方向に細長いコートを用意した。その南北に長いコートは、1・2階と階層を換えて連続させる。ちょうど立体コートとでもいうのだろうか、1階では玄関アプローチ、2階ではリビング・ダイニングからつながるテラスとして機能している。また、プライバシーの高い浴室も囲い込まれたコー卜に開放的になるように計画している。

それぞれのスペースには周囲の隣戸のせまる気配は消え、コートや開口部で切り取られた空だけがこの住宅の環境を周囲の環境の変化とは関係なく約束する。このように立体的に囲い込まれた空間内部では開放的で、周囲とは関係なく空を切り取り自然の光を享受することは、都市生活のひとつのスタイルになるのかもしれない。
 
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